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2016年10月8日土曜日

「薬物依存症者へのかかわり方」レポート

みなさんこんにちは。墨田区BBS会事務局です。

薬物依存症者へのかかわり方という講演が、墨田区保護司会自主研修活動として 9月29日 墨田区女性センターで開催されました。

当会参加者、しゅうちゃんからレポートいただきましたのでお届けします。

「薬物依存症者へのかかわり方」レポート

昨日(9月29日)、墨田区女性センターで、薬物依存症者へのかかわり方という講演があった。

    パネリスト
      茨城DARC家族会 宮下幸恵
      茨城DARC施設長 岩井喜代仁
      東京保護観察所観察官 出野尚子

DARC とは Drug Addiction Rehabilitation Center の略で、薬物依存者の回復の支援をしている団体だ。

この茨城DARC施設長の岩井さんは元山口組系の暴力団の親分で、かつても自分自身が薬物中毒者だった。

今はもう薬物に手を染めていないが、京都に戻って昔の仲間に会うと絶対にやってしまう、と講演の中で話されていた。

薬物依存者本人が抱える問題として印象的だったのは、刑務所から出てきた直後は社会復帰できる状態に身も心もないのだが、それが社会から理解されていないことだ。

刑務所の中と外の社会

刑務所の中ではすべてが受動的で、命令に従うだけの生活をする。

外の社会では自分自身で物事を決めることを急に求められるがなかなかできない。

刑務所生活では安定剤や眠剤の服用をしているが、出所後は薬が処方されず、不安定になる。

一般社会で苦悩を話せる場所がない。気持ちを理解してくれる人がいない。

これら差分と現状を踏まえ、茨城DARCでは依存者と病院のコーディネートをしたり、回復した元依存者と話す場を持ったり、様々な取り組みが行われている。

岩井喜代仁さんが特に力を入れて指摘するポイント 茨城DARC施設長

依存者には様々な問題があるにも関わらず、その子の親がそれを理解せずに依存から回復させようとすることだった。

「そろそろ仕事してみなさい」

「薬なんてもう使っちゃダメよ」

という言葉は依存者を追いつめることに繋がりかねない。まずは親に問題の理解をさせなければいけない、と話されていた。

感想

個人的な話だが、私は来年の4月から新聞社で記者になる予定だ。

新聞記者になったら、そこでこのような犯罪問題に深く切り込んでいきたいと考えていたため、今回の講演は非常に勉強になった。

薬物問題は今後も拡大を見せると思われるので、引き続き研鑽活動に努めたい。

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