寒暖の差激しい昨今。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のブログは10月22日、23日の2日間に渡って高崎市労使会館で開催された、一泊二日の関東地方BBS連盟 会員研修の内容をお届けします。
本研修には当会会員のけんちゃんが、休日を潰して参加してくれました。
昨今のBBS会は非行少年に対する更生保護活動だけでなく、健全育成活動も盛んに行われています。
その中で、 ADHDや発達障害のこどもたちと関わることも増えており、本研修は、そのような子どもたちとのかかわる上での心構え等を学ぶことを目的とし、関東BBS連盟主導の下開催された合同研修です。
それではけんちゃんの研修レポートをご覧ください。

研修の第1部は重度知的障害者総合施設で診療を行っている医師の方を講師とした「発達障がいを持った少年に対する関わり方」という講義でした。
今回の講義では、いわゆる発達障がいの特徴がある子供が日々の生活の中でどういう悩みを持ち、どうして学校や社会でうまくいかなくなってしまうのかについて、実際に多くの発達障がいのある子供を診療してきた医師の方から学びました。
「人とうまくコミュニケーションがとれない」
「忘れ物ばかりしてしまう」
「何度練習しても物事がうまくできない」
こういったことが長く続き、社会や学校でストレスばかりが溜まってしまった結果、学校や社会からドロップアウトしてしまう。こうした悪循環に陥りやすい子供とどう接すればいいのかについて学ぶことで、各会員がこうした特徴を持つ子供に対する理解を深めることが出来ました。
特に、子供が健康に育っていくため、回復するため大切な心構えとして、「愛情の反対は無関心、応答がないと子供はとても不安になる。
だから子供と接する際はどんなときでも相手に伝わりやすい応答をすることが大事」「子供が頑張り続けるというのは実は不安定な状態なので、「頑張る」のではなく安定している状態である「踏ん張る」状態を維持できるようにコンディション作りをする必要がある」というお話は我々が今後子供達と関わるうえでも大切なことなのではないかと思いました。

第2部では、「「聞く」から「聴く」へ~いいコミュニケーションづくりにはいい耳を持とう」と題して、会員同士でグループワークを行いました。
このグループワークの目的は、第1部で子供とのコミュニケーションの大切さを学んだうえで、今度は実際に会員同士でいいコミュニケーションづくりをするにはどうすればいいかを実体験とともに学ぶというものです。
そして、このグループワークでは、「3つの耳」を学ぶことを目標にしました。3つの耳とは、①身を傾けて聞く耳②安全・安心を図って聞く耳③積極的に聞く耳の3つです。
自分を一枚の絵で表現して自己紹介をすること、目隠しをした人同士でコミュニケーションを行う「ブラインドトーク」等の「3つの耳」を学ぶためのグループワークを通して、子供の心を開くためのいいコミュニケーションづくりをするために大切なことを学ぶことが出来ました。
普段あまり関わることのない他の都道府県のBBS会員の方々と関わることが出来た今回の研修は大変充実したものになりました。
「人と関わる」ということ、それはBBS活動に限らず、学校や社会で生活するうえでは必須のことであり、これがうまくできない人は現在の社会ではとても息苦しい思いをします。
だから、多くの人は人とうまく関わることが出来るように必死で努力をする。
そうして私達の社会は円滑に、安全に動いていく。
しかし、その一方で、多くの努力をしてもどうしても人とうまく関わることができない人達がいます。そうした人達にとって私たちの社会はどのようなものに見えているでしょうか?
人と人とのコミュニケーションの難しさについて深く考えさせる高崎市での2日間でした。

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